プリ/パワーアンプ共に真空管を採用。多彩な音楽ソースに対応した一体型オーディオ「echoElite Vi」 - Engadget 日本版
テーブルの上に載る一体型真空管オーディオ echoElite Viは「軽量で手頃な真空管音楽プレーヤー」を作りたいという思いから生まれたプレーヤー・真空管アンプ・スピーカーなどを一体型に作り込んだオーディオ機器です。本体のみでCD、Bluetooth、SpotifyやDLNAサーバーの音楽ソースなど現代にマッチした多彩な音楽ソースを再生することが出来ます。 より純粋で、自然で、柔らかく、暖かく、長時間聴いても疲れないなど、トランジスタよりも優れていると言われる真空管アンプを一体型オーディオに凝縮することで、デスクトップに本格的な真空管サウンドをもたらします。最低限必要な配線は電源だけですので置き場所の制限も少なく、より手軽に設置でき移動させることも簡単です。インテリアにもマッチするこの製品は、「音楽を楽しむ」という日常をより豊かに、よりリラックスできるものにしてくれるはずです。 真の真空管サウンドを目指して 今まで小型の真空管オーディオ機器において、真空管アンプと言えばプリアンプにのみ真空管が使用されたものが多く存在しました。パワーアンプについてはソリッドステートのアンプを使用して真空管の「音質的な良いところ」と、ソリッドステートの「効率的でノイズが少ないという良いところ」を併せ持ったものです。 しかし、私たちはパワーアンプにまで真空管を用いた「まさに真空管サウンド」と呼べるような音を奏で、かつ簡単に机の上に置ける一体型のオーディオ装置を目指してこの製品を開発しました。 デメリットを解消するために 私たちは小型な一体型オーディオ装置に伝統的な真空管パワーアンプを構成する上でそのノイズの低減について考えなければなりませんでした。研究を重ねた結果、アンプの接地構造と接地方法を工夫することによって小型な筐体においても効果的に残留ノイズが低減でき、装置から近い場所で聞くことが多い一体型オーディオに適した真空管パワーアンプになることを見いだしました。 その発明については日本においても「真空管オーディオアンプの接地構造および接地方法(特許第6773735号)」として特許が認められ、今回の製品にもこの技術が投入されています。 より手軽に、より便利に 真空管アンプを使用していても多様化している現代の音楽ソースが再生できることは卓上型のオーディオ装置にとって重要なことです。多彩な音楽ソースに対応するためにBluetoothやWi-Fiなどの無線接続、有線LAN接続などの多彩な外部接続に対応させました。 Echowellは下のような音楽ソースに対応しています。 音楽CD 一般的な音楽CDを再生可能です。(ハイブリッドCDは一部対応していません。) Bluetooth接続 お手持ちのスマートフォンなどと接続して音楽再生が可能です。コーデックはaptX HDとSBCに対応しています。 USBメモリー内の音楽ファイル USBメモリー内に格納されている音楽ファイルを再生することが可能です。対応するファイル形式はMP3/AAC/WMA/FLAC/APEとなっています。 Spotify Connect スマートフォンのSpotifyアプリをリモコンのように使って本機から音楽を再生させることが出来ます。 https://www.spotify.com/jp/connect/ インターネットラジオ(注:radikoではありません) 世界中にあるインターネットラジオ局のコンテンツを再生することが可能です。ラジオ局のリストはプリセットされていますし、プリセットされていないものはアドレスを入力することで再生することが可能です。 ネットワーク内サーバーからの音楽ファイル ネットワーク内に設置したサーバー(DLNA)内にある音楽を再生することが可能です。 外部入力 Φ3.5ステレオ入力端子を装備しています。他のオーディオ機器などを接続することでその音源を再生することが可能です。ここにスマートスピーカーを接続すればradikoなどを使ってラジオ放送を再生することも可能です。 真空管の交換もご自身の手で可能 装置の背面に設置されている真空管は保護カバーを取り外して頂くことでご自身にて交換頂くことが可能な設計になっています。 使用されている真空管はパワーアンプには「EL84/6BQ5」を、またプリアンプには「12AX7B」を採用。入手しやすく多くの銘柄で販売されている品番ですので球による音質の変化を楽しむことも容易です。 スピーカーへのこだわり スピーカーには「一般的に高音質とされるが高価である」が故にあまり使われることがないとされる、内磁型磁気回路を持ったスピーカーユニットを採用しています。最終的に電気信号を音に変えるスピーカーユニットの選定にも高音質へのこだわりをもって望みました。また、筐体も内部で3分割されており左右のスピーカーは独立した構造となっています。 何故いま真空管なのか スペックでオーディオアンプを考えたとき、真空管アンプのスペックはソリッドステートアンプのそれに及びません。では何故いま真空管アンプの機器を開発しようとしているのか。「オーディオ機器は音楽を奏でるものだから」という理由を私たちは考えました。真空管アンプが付加する偶数次高調波は再生音に心地よい倍音成分を与え、ぬくもりを感じる音楽性の高い、聞いていて心地の良い音楽に変化させます。より心地よい音楽を聴きたい時に聴きたい場所ですぐに聴けるよう、小型で設置の手間が掛からない一体型の製品を企画しました。家庭内ではリビングやベッドルームで。そして小規模な店舗などでも。この製品は真空管サウンドをより身近なものへと変え、聴く人に心地よさを提供できるものと私たちは考えています。 開発者と開発のストーリー 「EchowellAudio」のキーパーソン、Mr.Colin。彼は、オーディオ製品の開発と研究において数十年の経験があります。また、真空管音響システムについて40年近く深く研究してきました。彼の代表的な作品は、1998年に有名なアメリカのブランドSUMOによって世界的に発表されました。これは、三極真空管300Bと内部磁気スピーカーシステムの完全なセットを使用する世界初のP-Pプッシュ(クラスA)20Wピュア真空管アンプです。それが、彼がSUMOのために設計した製品です。彼は真空管とトランジスタオーディオシステムの両方に深い知識を持っており、次のように多くの有名ブランドへODMの経験を持っています。 アメリカ:Nad、Tivoli、Cambridge SoundWorks、Crosely、Bose イギリス:Pure Digital、Plus Audio、Dual、Gear4 デンマーク:ArgonAudioとEltax ドイツ:BernsteinとSonoro 日本:RockridgeSoundとHitachi イタリア:Brionvega ...など 真空管プレーヤーの音質は、より純粋で、自然で、柔らかく、暖かく、長時間聴いても疲れないなど、トランジスタよりも優れていることは誰もが疑う余地はありません。 しかし、「かさばって高価」という2つの欠点があります。そのため、彼は「軽量で手頃な真空管音楽プレーヤー」を開発するというインスピレーションを受けました。 Echowell Audioはついに方向性を確認し、この新しいコンセプトの製品に資源の集中を行うことを決定しました。 3年の努力の末、世界中で段階的に特許を取得し、ヴィンテージの真空管アンプと最新のデジタル技術を融合させた新製品「オールインワン真空管ミュージックプレーヤー」の開発に成功しました。 エコーエリートVi 真空管アンプ内蔵インターネットラジオ echoEliteVi (JP ver) 機 能 : インターネットラジオ/ Spotify 接続 /マイミュージック(音楽プレーヤー)/ CD / USB / Bluetooth / AUX 液晶ディスプレイ : 2.8インチTFTカラーディスプレイ(日本語表示非対応) 真空管(パワーアンプ) : EL84/6BQ5×2 真空管(プリアンプ) : 12AX7B or 12AX7C ×2 オーディオ出力 : 3W x 2 RMS 4Ω @ 10% THD; 5W x 2 4Ω (最大) スピーカーユニット : 4インチフルレンジ(内磁型) x 2 CDフォーマット : CD/CD-R/CD-RW USB再生対応フォーマット : MP3/AAC/WMA/FLAC/APE (サンプリングレートは48kHz未満) メディアストリーミング対応フォーマット : MP3/AAC/WMA/FLAC (サンプリングレートは48kHz未満) ※メディアストリーミングにはUPnPサーバー/DLNAが必要です。 Bluetooth対応コーデック : aptX HD/aptX/AAC/SBC ネットワーク:Wi-Fi, 有線LAN(イーサネット) 電源:AC 100V~50/60Hz, 65W サイズ : 460mm(W)×200mm(H)×285mm(D) キャビネット : 樹脂製(PVC・木目調) 企画及び開発:台湾 製造:中国 リターン&スケジュール 最後に メーカー・起案者について echowellという会社について、オーディオの世界でご存じの方はほとんどいらっしゃらないだろうと思います。echowellは1982年に創業された台湾の電子機器メーカーで、製品の中でも特に有名なのは自転車に用いられる「サイクルコンピューター」という製品です。他にも電動バイク用のメーターや電子ダーツボードなどの製造を行っています。オーディオ製品は2012年から製造を始め、現在、主にヨーロッパへ輸出されています。現在はソリッドステートアンプを用いた製品を製造していますが、今回、真空管を用いた製品の開発と販売をスタートさせようとしています。そしてその製品を販売する初めての地として日本が選ばれました。私たち有限会社エービーシーは正規輸入代理店としてプロジェクトの進行と支援者様のサポートを行います。 リスク&チャレンジ 私たちは製品を予定通りお届けできるよう最善の努力を尽くしますが、事情により止むを得ずお届けが遅れる場合があります。予めご了承ください。 ※ご注文状況、使用部材の供給状況、製造工程上の都合等により出荷時期が遅れる場合があります。 ※海外輸送中のトラブルや通関時のイレギュラー等で、お届け時期が遅れる場合があります。 ※並行輸入品が発生する可能性があります。個人輸入及び販路によっては防ぐことができない可能性がある点、ご了承願います。 ※開発中の製品につきましては、デザイン・仕様は一部変更になる可能性もございます。 ※本プロジェクトを通じて想定を上回る皆様からのご支援を頂き、量産体制を更に充実させることができた場合、一般販売価格が予定価格を下回る可能性がございます。 クラウドファンディングの性質上、以上の注意点につきましてあらかじめご理解とご了承いただいた上でご支援くださいますよう、よろしくお願い申し上げます。
2021.03.25