
ネットフリックスの“おすすめ”に、なぜ人はつられてしまうのか? ビッグデータが刺激する消費者の潜在意識とは | Japan Innovation Review powered by JBpress
アダム・スミスが提唱した“神の見えざる手”に代表されるように、元来、経済学の世界は「人間は合理的に行動する」ことを前提としている。ところが生身の人間がつくる経済社会においては、必ずしも合理的とは言えない行動が数多く存在しており、心理学的アプローチを踏まえて人間の経済活動を分析する「行動経済学」が、近年ビジネスにおいて注目されるようになってきた。本連載では『悪魔の教養としての行動経済学』(真壁昭夫著/かや書房)から、内容の一部を抜粋・再編集。AI研究にも生かされ始めている行動経済学の視点から、良くも悪くも人間の意思決定に影響するマーケティング戦略について考察する。第2回では、アマゾンなどのECサイトや、ネットフリックス、YouTubeなどの動画視聴サイトを例に、各ユーザーに最適化されたおすすめ情報が人々の欲求にどう影響するかを考える。
2024.12.23
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