はたして「タダ飯食らい」だったのか、ダイキンのAI社内大学がもたらしたもの | Japan Innovation Review powered by JBpress
あるメディアで「ダイキンは新卒100人に2年間“タダ飯”を食わせる」という記事が出たのは、2018年5月のこと。ダイキンは、前年12月にデジタル人材を育成する社内大学「ダイキン情報技術大学(以下、DICT)」を立ち上げた。DICTでは毎年約100名の社員が2年間、集中的にAIやIoTのスキルを学ぶ。その間、受講者は実務を行わないが、給料は発生する。同社の大胆な人材育成の戦略は当時驚きをもって伝えられた。それから5年以上が経ち、いまや同社が進めるさまざまなDXに社内大学の“修了生”が関わっている。DICTを中心としたダイキン工業のDXの舞台裏に迫るこの特集。第1回となる本記事では、なぜ社内大学の構想が生まれたのか、そしてDICTが現在のダイキンにどんな効果をもたらしたのかについて探っていく。
2024.04.08