
年末年始に向けて人の動きが活発になり、現金を扱う機会が増える。また日没時間も早まるこの季節は住宅を狙った犯罪のリスクが高まりやすく、日頃の備えがより重要に。パナソニックは、こうしたリスクに備えるための「防犯対策2025」ラウンドテーブルを開催し、家庭で実践できる対策や製品を紹介した。パナソニック 防犯アドバイザーであり、元埼玉県警察本部刑事部捜査第一課警部補という経歴を持つ佐々木成三氏もゲストとして登壇した。
特殊詐欺被害総額は年間1200億円を超える可能性大

「特殊詐欺被害総額が年々増えている」と佐々木氏。令和5年の被害総額452億円と比較すると令和7年は8月末の段階で831億円。年間で考えると1200億円を超える可能性もあるということだ。「犯罪手口は巧妙化し、1件の平均被害額が高額になっています。また被害者は、高齢者だけでなく、中高年や若者も対象になっているのが特徴です」と話す。
家電を活用してセキュリティ対策を

そこで対策として有効だと言うのが家電の活用だ。電話に出る前「この通話は迷惑電話防止のために録音されます」というメッセージを相手に流してくれる「コードレス電話機 VE-GD78DL」。録音するというアナウンスに犯人が警戒するため、詐欺電話などの迷惑電話を事前に防ぐ効果が期待される。

また、佐々木氏もぜひ活用して欲しいと話すのが来訪者をワイドな画角で確認できるテレビドアホンだ。「ワイヤレスモニター付テレビドアホン VL-SWZ700」シリーズは左右約170度、上下約100度のワイドな撮影画角を実現。これによって、玄カメラの死角に隠れている不審者などもしっかり確認できる。ドアホンをインターネットにつなぐことでスマートフォンとの連動も可能になるため、リアルタイムで外出先から来客対応も可能だそう。


センサーが反応したらモニターにお知らせがくる「モニター付き屋外カメラ VL-CV100K」はスピーカーも搭載されているので、侵入者や不審者に対してモニター親機から声掛けができる。佐々木氏によると、「コラー!」という声掛けで不審者の侵入を防いだ事例もあるそうで、声掛けは有効だということだ。

窓が開いたことをお知らせしてくれる「開閉センサー KX-HJS100」を使うと、別の部屋にいながらどこの窓が開いたかがわかる。

連携可能なドアホンや電話機に通知がくるだけでなく、警戒モードに設定した場合は「ヒュンヒュンヒュン」という報知音が鳴動。
オートロックのあるマンションでも防犯対策は重要に

「オートロックでも、住民と共に侵入してくる共連れという手口があるので、安心してはいけない」と佐々木さんは話す。特に最近では配達員の服装で疑われることなく、マンションの中を行き来し侵入できる部屋を探すというケースもあるそう。共有エントランスだけでなく、自室の玄関にもドアカメラを付けるなど対策が大切だ。
日常の小さな習慣から家電の活用まで、複数の手立てを組み合わせることで安全性は高まる。これからの季節に向けて、身の回りの防犯対策を見直してはいかがだろうか。
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