気をつけていても仕事中についつい眠気を感じてしまう、という経験は多くの人があるだろう。株式会社Leo Sophiaは20~50代の働く男女500名を対象に昼間の眠気の実態やその原因、さらに具体的な対策方法について調査した。
20~30代の若年層の方が眠気を感じる割合が大きい
今回の調査は、全国の働く20~50代の男女500名を対象に行った。性別では男性が204人、女性が294人、その他が2人だった。女性の割合が高かった一方で、全体としてバランスの取れた調査結果が得られている。年齢別では、30代が最も多く190人、次いで40代が169人、20代が73人、50代が68人と続いた。これにより、働き盛りの世代が多く含まれており、特に睡眠不足が仕事に与える影響について詳しい回答が得られた。
昼間に眠気を感じる割合は、調査対象者の中で極めて高いことが分かった。「毎日感じる」と回答した人は全体の27.20%にあたる136人、「週に4~5回程度感じる」が24.20%の121人。つまり、回答者の過半数が週に複数回以上、日中の眠気を感じている。
年代別にみると、特に20代は39.73%が「毎日感じる」と回答しており、全体の中で最も高い割合だった。一方で30代になるとその割合は30.53%に減少するが、依然として高い水準だ。
どの年代も『寝つきが悪い/眠りが浅い』と回答する人が最も多い
日中の眠気の要因として挙げられるのは「寝つきが悪い/眠りが浅い」が最も多く、全体で257人が該当した。これに次いで、「睡眠時間が短い」が233人、「夜更かし(就寝時間が遅い)」が182人と続いた。この結果から、多くの人が夜間の睡眠不足や質の低下に悩んでいることが分かる。
特に注目すべき点は、すべての年代で「寝つきが悪い/眠りが浅い」が最も多い原因として挙げられているところだ。この回答は、ストレスや加齢による影響、あるいは睡眠環境の不備が影響していると考えられる。
仕事中に一番効果を感じる睡眠不足対策
仕事中に一番効果を感じる睡眠不足対策として最も多くの回答を集めたのは「昼寝をする(10~30分)」で、259人がこれを効果的だと感じている。また、「軽いストレッチや運動をする」が175人、「カフェインを摂取する」と回答した人が174人と続いた。
これらの結果から、仕事中の眠気対策は、身体的なリフレッシュや刺激を取り入れることが効果的であると考えられる。一方で、効果的と感じる対策は個人差が大きく、より多様な方法を試みることが重要であることも浮き彫りとなった。
今回の調査から、働く20~50代の多くが日中の眠気が睡眠不足の影響であることを実感していることが分かった。特に若年層では夜更かし、働き盛りの世代では睡眠の質の低下が主な原因となっている。これに対して、昼寝やカフェイン摂取などの具体的な対策が効果的である一方で、長期的には睡眠の質そのものを改善する取り組みが求められる。
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