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うつ病のきっかけは「人間関係」、「仕事」が上位に 相談できる環境を意識的に作る必要性も

2024.05.06

障害や福祉サービスに関する情報サイト「マナポッケ」を運営する株式会社manabyは、うつ病経験者を対象に「うつ病のきっかけ」に関するアンケート調査を実施した。

「約5割は「人間関係」をきっかけにうつへ

画像出典:株式会社manabyのプレスリリース(2024年5月1日発表、https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000028.000096016.html)

うつのきっかけ(原因)について尋ねると、1位は「人間関係(職場・友人など)」だった。⼈間関係がきっかけとなり、うつになったと回答した方が多いことがわかる。そして2位「仕事」、3位「家族」、4位「環境の変化」、5位「恋愛」と続いた。さらに「⼈間関係」がきっかけでうつ病になったと回答した人のコメントを見ていくと、「新卒入社の会社はブラックとまではいかなくても、高圧的な特定上司によるパワハラが横行していた。度重なる叱責に過大なストレスを感じ、人生で初めてうつ病を患った」や「7年ほど前、仕事が大変になり心身の疲れが一杯になっていた所に実家の両親から地元に帰ることを迫られたり、余りにも多すぎる仕送りをされるなど過干渉が強くなったことでうつ病を発症しました」など上司や同僚との関係・上司のパワハラで体調を崩してしまったという声が多数あった。

また、「学生時代のいじめによって不登校になり、うつになった」、「両親の異常な干渉によってうつになった」というケースもあった。「他人の顔色ばかりをうかがっていた」「自分を追い込んでしまった」などと、自分を抑え込み、何とか耐えようとしていた方が多い印象だ。

「仕事」と答えた人の中には「お客さんへのクレーム対応」で会社とお客さんとの間で板挟みに合い、解決しようとして考えすぎてしまったなど、一人で抱え込んでしまい、うつになったというケースもあった。今回の調査で「自分を追い込んでしまった」「1人で抱え込んだ」という方が多いことから、相談できる環境を意識的に作ることや簡単に助けを求めることができる場所を作る必要性を認識することがでる。株式会社manabyは、友人や知り合いに相談しにくい場合は、心療内科・精神科の先生やカウンセラーの方に相談してみるのも一つの方法だと話した。

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