AGOセラピストスクールが、30代の女性330人を対象に、自己投資に関する調査を実施した。経済的な自立や、好きな仕事にまい進したいと思い、自分を磨こうとしても、時間や金銭面などに余裕がなく、自己投資に二の足を踏んでしまうというケースはある。実際30代の女性たちは、自己投資についてどう考えているのだろうか。
「積極的に自己投資したい」と、自己投資に前向きな回答をした人は僅か16.3%
「積極的に自己投資したい」と、自己投資に前向きな回答をした人は僅か16.3%という結果だった。「リターン（昇給や昇進など）の確証があれば自己投資したい（30.6％）」という結果も見るに、自己投資に慎重派な人が一定数いることが見て取れる。
一方、「あまり積極的には自己投資したくない」と「自己投資はしたくない・興味がない」を合わせた回答数は約52.9%。つまり30代の女性にとって、自己投資をしたいかどうかは、意見が半々に割れているようだ。
次に、「自己投資はしたくない・興味がない」「あまり積極的には自己投資したくない」と回答した175名を対象に、自己投資に消極的な理由も調査した。
56%と最も多く票が集まったのは、「失敗したら怖い」という意見だった。自己投資の種類にもよるが、どれも少なからず時間やお金を要するため、リスクを考慮する人が多いのかもしれない。次いで多かったのは、「自己投資したお金を無駄にしたくない」と「自己投資したところで現状は大きく変わらない」という、金銭面やタイムパフォーマンスに関する意見で、合わせると約55.3%と半数以上にのぼる。また、少数派だが、約5.1%の人が「家庭に入れば意味がなくなる」と回答。結婚や出産を理由に、仕事や金銭的な自由度が減るリスクを負うことは、女性ならではの課題と言える。
積極的に自己投資をしたい理由は？
反対に、「積極的に自己投資したい」「リターン（昇給や昇進など）の確証があれば自己投資したい」と回答した155名を対象に、自己投資をしたい理由についても調査している。最も多かったのが「自分の価値を高めたい」という理由で、50.3%。次いで「中長期的に稼ぐ力を身に着けたい」と「知識や技術をアップデートしたい」が並び、金銭面やスキル面といった、より具体性のある理由が挙がっている。
今回の調査により、昨今女性の社会進出が進んでいる中、自己投資に対してはまだまだ消極的な方の割合が多いことが明らかになった。仕事と家庭の両立や、自由度の高い生活を求める30代女性にとって、自分の時間やお金の確保は大きな課題と言える。
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