キングソフト株式会社は、総合オフィスソフト「WPS Office」の流れを継ぐ、新たなクラウドサービス 「WPS Docs」の提供を9月30日(木)より開始した。
「WPS Docs」は、Windows版・Mac版・アプリ版として提供している総合オフィスソフト「WPS Office」をクラウド化したもの。時間や場所、アクセス方法にとらわれることなく、自由なファイル共有・編集といったコラボレーションを実現するという。
代表取締役社長の馮達(フェン ダ)氏は「コロナ禍の影響によりテレワークが浸透するなど働き方は大きく変わった。この変化を支えているのが、多くのSaaSモデルのプロダクトです。そんな流れをうけて、キングソフトはこれまでの製品をベースにしつつ、クラウドで企業のビジネスを後押しする事業へとシフトチェンジを加速し、今回全てのユーザーに向けて『WPS Docs』をリリースします」と話した。さらに馮達氏はコロナ収束後も、自由な場所で効率よく働くためにテレワークを選ぶ人は減らないのではないかと話していた。
「WPS Docs」の主な機能
1. 最大20GBのクラウドストレージひとつのアカウントに対して最大20GBのファイルストレージが利用可能。オフィスファイルや画像など、あらゆるファイルやデータを格納できるため、端末の保存容量の節約になる。
2. 「WPS Office」を踏襲するオフィス機能「WPS Docs」にアカウントを作成すると、「文書作成」「表計算」「スライド作成」といった「WPS Office」の機能をWEBブラウザー、モバイルアプリ、PCアプリから利用可能。また、パソコンで「WPS Docs」を利用する際に使える「WPS Office」の独自機能、<.docx><.xlsx><.pptx><.pdf>のファイルをひとつのウィンドウに表示する「オールインワンモード」も搭載している。
3. 同時編集機能大量のデータ入力や、レポートの共同編集など「WPS Docs」のアカウントを持っている人同士であれば、ファイルをオンライン上で同時に編集可能。ファイルのオーナーが編集エリアや、編集範囲を設定できるので、誤入力や削除といった情報の変更を防ぐことができる。 また、ストレージ上に共有フォルダを作成することで、大容量のファイルでも容易に共有を行える。
4. 編集履歴管理機能「WPS Docs」上で編集したファイルは、クラウドストレージに自動保存され、保存したファイルから過去バージョンへの復元も可能。変更履歴は、直近の変更のほか、当日中・過去3日間・過去7日間と期間をさかのぼって確認することができるため、少し前の状態にもどすことも可能。
5. PDF編集機能「WPS Docs」は、PDFファイルの編集機能も搭載している。PDFファイルの作成はもちろん、ファイルの分割やページの入れ替え、文字の直接編集まで、高度な編集に対応している。
6. アカウント管理「WPS Docs」の利用には、アカウントの登録が必要となりますが、Google、Apple ID、LINE、FaceBook、Twitter、Dropbox、WeChatといった普段よく使うアカウントでログインできるので、簡単に管理できる。
7. 250を越える無料のテンプレート「WPS Docs」は、履歴書や、請求書、見積書などビジネスユースのものから、グリーティングカード、レター、家計管理表といったパーソナルユースのものまで250を越える無料のテンプレートを搭載している。テンプレートは、キングソフト独自のテンプレートサイトからもダウンロード可能。
Webベースで利用できる無料版もあるが、広告表示なしの有料版も用意されており、有料版のライセンス料金は1年間4650円、か6カ月間で2520円の2種類のプランがある。
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