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持続可能な社会を目指し、進化を続ける“自動車”の未来とは?

2020.09.18

海外で、ガソリン車やディーゼル車の新車販売を禁止しようとする動きがあることをご存知だろうか。これは、自動車から排出される二酸化炭素が引き起こす環境破壊を防ぐために進めらており、そう遠くない未来で実現する国もあるだろう。日本でも、SDGsやスマートシティ構想など、環境問題に取り組みながら持続可能な社会の実現に向けて取り組みを進めている。

そんな動きのある世界で、地球環境を守るために各自動車メーカーは新たな技術の開発やエネルギーの活用方法を模索している。その結果、ハイブリッドカーを筆頭に電気自動車、水素自動車など、新たな自動車の開発が進んでいる。今回は、持続可能な社会を目指し、進化し続ける自動車の未来について見ていく。

地球温暖化を防ぐための自動車メーカーの取り組み

まずは、自動車から排出される二酸化炭素が引き起こす地球温暖化とはどのような現象なのかをおさらいしておこう。

地球温暖化問題とは、太陽から降り注ぐ光が地面を温め、その地表から放射される熱を二酸化炭素やメタンなどの大気中に含まれる温室効果ガスが吸収することで起きている。近年、産業活動が活発になり、温室効果ガスが大量に排出されたことによって大気中の温室効果ガスの濃度が高まり、気温が上昇。これにより海面の上昇だけではなく、海の酸性化も進むといわれている。

二酸化炭素は主に、石炭や石油などの化石燃料を燃焼した時に発生する。そのため、エンジン内部でガソリンを燃焼することでエネルギーを生成しているガソリン車からは多くの二酸化炭素が排出されることが問題となっている。そこで、各自動車メーカーは環境保全のためにエコカーの開発に力を入れている。

そのエコカーの一つが、今では多くの車で採用されているハイブリッドカーだ。ガソリンで動くエンジンと電気で動くモーターの2つの動力源を兼ね備えているハイブリッドカーは、ガソリン車と比べてガソリンの使用量が少なく済み、燃費が向上したことで二酸化炭素の排出量を抑えることができる。また、ガソリンを一切使わない電気自動車であれば二酸化炭素の排出が一切ないため、開発が進みさらに技術が確立すれば、電気自動車の購入を考えるユーザーは増えるだろう。

電気自動車の次は水素自動車に注目が集まる

動力源がガソリンから電気に変わりつつある自動車だが、近年では新たなエネルギーとして、“水素”で動く自動車に注目が集まっている。

水素自動車とは、水素と酸素の化学反応によって発生した電気エネルギーを使ってモーターを動かす仕組みで、使用する燃料は水素となっている。水素自動車から排出されるものは水のみで、二酸化炭素を排出しないため地球温暖化対策としても効果があると期待されている。

ご存知の方も多いと思うが、2014年にトヨタ自動車が、世界初のセダン型燃料電池自動車「MIRAI」を発売している。この水素を燃料とするMIRAIは二酸化炭素を排出しないことはもちろんだが、エンジンを持たないことから無音の状態で起動することができたり、加速時の振動も少なかったりと快適性でも評価されている。

しかし、車両本体価格が高いことや、水素ステーションの数が少ないなど、多くの課題があるため普及するまでには時間がかかるだろう。

未来では、空気をエネルギーにした自動車が普及?

前述の通り、新たなエネルギーとして水素に注目が集まる中、インドを代表する自動車メーカーのタタ・モーダーズは究極のエコカーを開発していた。この究極のエコカーのエネルギーは“空気”で、発表された2007年時点では一度の空気の補給で約200kmの走行が可能だった。その後、この空気自動車に関する情報は特になかったものの、2020年までに開発するとタタ・モーターズは発表している。

初めての自動車が誕生してから約250年。さまざまな進化を遂げた自動車だが、自動車の進化が進むとともに我々の自動車に対する考え方にも変化が起きている。昔であれば、自動車は所有するものとされていたが、今ではカーシェアリングやカーリースなどのサービスを利用して使用するものに変化しつつある。シェアサービスを使うことで自動車の使用頻度が減り、無駄なエネルギー消費を抑えることにも繋がる。環境保全のために、新たなエネルギーを活用することも大切だが、我々一人ひとりが環境問題に向き合う必要がある。

とはいえ、やはり自動車は便利なもので現代においては必要不可欠である。これからも、我々の主な移動手段として活躍するである自動車。いつかは『バックトゥーザフューチャー』のデロリアンのように、ゴミをエネルギーに変えて動く自動車なども登場するのではないだろうか。

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